老後の夫婦2人にちょうどいい平屋の間取りポイント9つ

子どもが独立して家を出てから、夫婦2人になったとき、2階建ての家は広すぎることも。

階段の上り下りや掃除も大変になるので、平屋に建て替えるという方も多く見受けられます。

では、老後の暮らしを見据えて平屋の間取りを考えるとき、どのような点を重視すればよいのでしょうか。

間取りのポイントは「介護」

子育て期の家づくりではおむつ替えや子ども部屋、家族のコミュニケーションなどを重視して間取りを考えるのが一般的ですが、家族構成が変わった後では、その考え方は全く異なります。

老後の暮らしを想定するなら、間取りのポイントとなるのは「介護」です。

ただし、一言で介護といっても、要介護となった一人をもう一方が介護するのか、ヘルパーなどに来てもらう在宅介護か、送迎つきの通所介護かなど、さまざまな形があります。

せっかく建て替えるのなら、あらゆるケースを想定し、介護する側もされる側もできるだけ負担を減らせる住まいにしましょう。

廊下と出入口の幅は最低80cm

玄関や廊下、各部屋の入口の幅は最低80㎝を確保しましょう。

なぜかというと、介護を必要とするシーンでは車椅子の利用が想定されるからです。

車椅子の幅は、JIS規格で電動車椅子なら70cm以下、手動車椅子なら63cm以下と定められています。

車椅子に乗った状態で室内を移動するためには、幅80cmを目安にするとよいです。

段差のないフラット設計

室内の段差はできるだけなくしましょう。

車椅子の移動時にはもちろんですが、そうでない場合も、加齢とともに体が衰えるとちょっとした段差につまずいて転倒することがあります。

打ちどころが悪ければ重症になりかねません。

引き戸のレール部分など細かい部分も、フラットな設計のものを選びましょう。

玄関にスロープを設計

建物が道路よりも高い位置にある場合は、階段ではなくスロープで玄関まで上がれるようにしましょう。

出入りがしづらいと外出そのものが億劫になり、引きこもりがちになってしまいます。

気軽に出歩き、足腰を動かしていることが、健康維持や認知症予防につながります。

リビングと寝室を隣に

自宅での介護を考えると、リビング・ダイニングと寝室を隣接させておくと、何かと安心です。

万が一、将来夫婦のどちらかが寝たきり状態になった場合、介護する側は常に相手のことを気遣っていることになります。

とはいえ四六時中ベッドに付き添っているわけにもいきません。

そんなときはリビング・ダイニングの隣に寝室を配置しておけば、互いの声が届き、本人の様子もわかって安心です。

リビング・ダイニングと続き間にし、就寝時や来客時は引き戸で仕切れるようにしておけば、必要に応じて使い分けられます。

寝室とトイレを近くに配置

寝室とトイレの位置関係も非常に重要です。

年齢とともに夜間のトイレの回数は増える傾向にあります。

夜中に尿意で目覚めたとき、暗い中で移動する距離は短ければ短いほど転倒のリスクが減ります。

また、トイレ内は介護が必要になったときのことを考え、車椅子で出入りできる幅と、介護する人がトイレ周りの処理をしやすいよう、十分な広さを確保しましょう。

浴室・洗面脱衣室はゆとりをもって

介護者が一緒に入ってお世話をするスペースを想定し、浴室と洗面脱衣室は通常より1.2~1.5倍くらいの広さを持たせておいた方がよいでしょう。

浴室の床は滑りにくい素材を使い、手すりをつけることも忘れずに。

また、洗面台の高さを低めにしておくと、車椅子を使うようになってからも便利です。

収納は一ヵ所にまとめる

収納はあちこちにばらけさせず、できるだけ一ヵ所にまとめましょう。

年齢を重ねると日常のちょっとしたことが思い出せなくなるもの。

必要なときに「あれ、どこにしまったっけ?」とならないよう、まとめておくのが一番です。

あまり狭いと収納の意味をなしませんが、広すぎても荷物を増やしてしまうことになるので、夫婦二人なら1.5~2帖程度の納戸がひとつあれば十分でしょう。

寝室の掃き出し窓を道路側に

寝室を道路側に配置し、掃き出し窓を設けておくと、介護施設でのデイケア・デイサービスや短期での入所の際、車への乗り降りがスムーズです。

ただし、寝室が外から丸見えでは防犯上のリスクが高まるので、侵入防止のフェンスや目隠しのルーバーなど、外構での工夫が必要です。

まとめ

老後の暮らしこそ、ストレスなく快適に過ごしたいもの。

身体能力や暮らし方の変化に合わせて、隅々まで工夫をすれば、将来にわたって安心して暮らすことができます。

これまでとは違った視点で、家づくりを考えてみましょう。

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